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ロックバンド 人間椅子 × vetica 高木貴雄
信じることを続けていれば、絶対にいいことがある

インタビュー

2016.11.08.Tue

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(左から)
ナカジマノブさん(Dr, Vo)、和嶋慎治さん(G, Vo)、鈴木研一さん(B, Vo)、高木貴雄さん(vetica)。月刊Ocappa12月号より(福岡秀敏=写真)

 

 美容師には歳を重ねていくにつれ、新しいお客がつきにくくなる傾向がある。特に男性の場合それが顕著で、男性美容師の定年は40歳などと言われることも。美容師は長く続けられない仕事。そんなマイナスイメージが、若手美容師の離職率の高さや、美容学生の減少にもつながっているのだ。

 ここでひとつのロックバンドを紹介したい。デビューは1990年。当初はテレビ出演をきっかけに人気を博すものの、その後は思うように売れない時期が長く続いた。しかし数年前から動画サイトやフェスの出演を通して新たなファンが増えていき、デビューから27年を経た今、絶頂期を迎えている。そんな遅咲きのバンド、人間椅子のメンバーは全員50代。しかし新規のファンは彼らよりもずっと若い世代が中心だ。

 40代半ばを過ぎてから若い世代の心を掴んだ彼らのブレイクからは、長く美容師を続けるためのヒントを得られるのではないだろうか。Ocappa2016年12月号(11月10日発売)の連載『あの人に会いにいく』では、veticaの高木貴雄さんがその秘密を探りに行った。今号のWEBZINEではインタビューを抜粋するとともに、本誌では紹介しきれなかったヘアスタイルへのこだわりも明らかにする。

 

ぶれないからこそ、

時代も世代も超えられる

高木:美容師って40過ぎて一線でやるのは難しいと考えられているんです。30代半ばになると新規のお客がなかなかつかなくなり、独立したり地元に帰ったり。みなさんはバンドをやめようと思ったことはありましたか?

和嶋:やめようと思ったことはなかったけれど、なかなか自分たちの音楽が伝わらないなと感じていた時期があったよね。だから貧乏で、それは辛かったな。生活に追われてる感があって、音楽に集中しきれなかったり。

高木:美容師も若い頃は薄給で貧乏なんです。

和嶋:それでも、貧乏を楽しんでましたね。バイトもすごくためになったし。貧乏でも好きなことをやっているという自信があったから、そんなに苦ではなかった。同世代の人ができない経験をしているという確信がありました。

鈴木:売れてなくても、人間椅子が大好きだっていうファンがいつもいたのも幸運だったよね。CDも出せていたし。

 

2

 

和嶋:でも、正直30代の頃はやめるということが頭をよぎったこともありましたよ。もう少し歌詞や曲調をわかりやすくしたほうがいいかな? とか、迷いもあったんだけれど、そうすると余計ダメになった。やっぱり自分のやりたいことを正直にやるしかない。そう思い切った頃から曲がよくなったし、お客さんも増えていった。

高木:僕も最初お客さんがつかなくて悩んだ時期があったのですが、結局残ったのは「僕らしいヘアデザイン」が好きな人たちでした。無難ではなくてちょっと攻めてるヘアスタイルなので、人を選ぶのですが。

和嶋:表現をする人は自分の美意識に素直になった方がいいよね。迷いがないほうがいいものができる。表現って普通に生活していたらなかなかできないでしょう。でも、自分の言葉を音楽に乗せた途端、自分をすごく表現できる。その気もちよさが、音楽を続けてきた理由ですね。

 

3

 

鈴木:それに、ふたりとも好きな音楽が一緒だったのも大きい。和嶋くんがある日突然「フュージョンがやりたい」と言い出していたらどうなっていたかわからないけど(笑)。ブリティッシュハードロックが好きだっていう共通項があったから続けてこられた。歳とると聞く音楽は変わるけど、やりたい音楽は変わらないんですよ。

和嶋:ベースの鈴木くんとは中学からの友達でずっと一緒にやってきたから、あの頃の気持ちのままで音楽ができる。それが大きいよね。少年の頃のままの気持ちでやってるから、今、若い人にも受けているのかもしれない。

高木:美容師の場合、40を過ぎると若いお客さんに支持されるのが大変だと言われています。人間椅子が今、若い世代のファンが増えているのって、40歳過ぎた美容師に若いお客がどんどんついているのと同じこと。そう考えるとすごいですよね。

ナカジマ:確かに、あまりこういうバンドは聞かないですね。

和嶋:たいてい、バンドとファンは一緒に年を重ねていくものだよね。

ナカジマ:ハードロックは普遍的だから、いつの時代にも好きな人がいるのが強み。

和嶋:最初のイカ天の頃から、同じようなことをぶれずにやってきたよね。若い人は、自分たちに寄せてくる人をかっこいいとは思わないでしょう。自分たちの好きなことをやってきたぶれなさを評価してもらってると思います。

 

4

 

ヘアスタイルへの

ひそかなこだわり

高木:ほかに長く続ける秘訣はありますか?

鈴木:たまには仕事を休んだ方がいいですよ。僕らも毎月ツアーだったら続けられない。楽しくなくなっちゃう。

和嶋:休みは大切ですよ。無理してでもつくったほうがいい。本業と趣味のけじめをつけたほうが、本業のよさが浮かび上がる。

鈴木:パチンコとか、ひとりキャンプとか、ダムとか。……ところで、ダムってほんとに今人気あるの(笑)?

ナカジマ:ニッチな人気があるよ! ダムカレーとかね。でも俺はドラムを叩いてるときがいちばんリラックスしているかな。繊細じゃないし悩まないから。

鈴木:俺はワンツアー終わったらボロボロになる。和嶋くんも歌詞を書くことで白髪がどんどん増えてるしね。

和嶋:寿命を縮めてる。

高木:疲れたらぜひうちのお店にきてください! ヘッドスパで癒しますから!

鈴木:俺は一度も美容室って行ったことないんですよ。昔、腰まで髪を伸ばしてたときも、毛先を自分でカミソリみたいなので梳いていたし。でも自分でやると枝毛がすごいんだよ。まあ枝毛だからってどうだってわけじゃないんだけど。

和嶋:僕は3カ月に1回くらい、美容室行ってます。やっぱりすごく形がよくなるし、オシャレしてる特別感があるよね。1000円カットにも行ったりするけど、ちゃんとシャンプーしてほしい時は美容室へ(笑)。

ナカジマ:俺も美容室で切ってます。今担当してくれてる人は音楽の趣味も合うし、すごい聞き上手。

和嶋:基本的に話上手な人が多いけど、たまにコミュニケーション下手な人がいると親近感がわくんだよね。

鈴木:ところでノブくんはアフロがいいってずっとすすめてるんだけど。

ナカジマ:くせ毛が強いから、伸ばすと自然とアフロみたいになります。今のリーゼントはくるくるドライヤーでセット。

高木:リーゼント、長髪に和服、スキンヘッドに白塗りと、ビジュアルは三人三様ですよね。

和嶋:紆余曲折を経て、ようやく今のかたちに落ち着きました。一応、3人全員がかぶらないようにはしてるよね。研ちゃんが太った分、俺は太らないようにしてるよ。

鈴木:スキンヘッドにしたら太ってもいい感じになったんだよ。今は3人の強弱がついていていいよね。でもデブ3人っていうのも悪くないよね(笑)

 

5

本誌では、3人の音楽への想いはもちろん、ファッションへのこだわり(!)も紹介。Ocappa12月号52~53ページでチェック

 

【人間椅子最新情報】

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 〈Profile〉

人間椅子:和嶋慎治(G, Vo)、鈴木研一(B, Vo)、ナカジマノブ(Dr, Vo)による3ピースバンド。高校の同級生であったギターの和嶋慎治と、ベースの鈴木研一により1987 年に結成。’89年、TBSテレビ系列の「平成名物TVイカすバンド天国」に出演し人気を博す。‘90年メジャーデビュー。2004年ナカジマノブがドラマーとして加入。高い演奏力に裏打ちされたハードなサウンドに文学的な歌詞を載せ、独自の世界観を表現している

 

高木貴雄:1985年9月18日生まれ、兵庫県出身、NRB日本理容美容専門学校卒業。1店舗を経て、’07年VeLO入社。現在サロンワークの傍ら、撮影やヘアショー、コンテストなど多方面で活躍中。2015年にはOcappaの表紙を担当した

 

 

 

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