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この夏は「ほっとけパーマ」がアツい?
★MARBOH流クセ毛風パーマと提案で
気をつけるべき5つのこと

インタビュー

2017.07.18.Tue

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ソバージュヘアにデジタルパーマ…… 

ヘアスタイルのトレンドを振り返ると定期的にやってきていたパーマブーム。

が、それは近年縮小傾向にあるという。今、パーマは“推し”じゃない。

 

だがちょっと待った!

その「ナゼ?」を解き明かしながら時代に合ったパーマ提案を考えれば、

誰よりも先に“新しい武器”を手に入れられるはず。

このパーマ氷河期に「パーマで差をつけている」MAGNOLiA MARBOHさんに、パーマ提案のポイントを聞いた。

 


 

 

―下グラフでもわかるように、パーマを提案しづらい風潮が続いています。

MAGNOLiAではなぜ、店舗全体でキャリアによらずパーマ比率が高いのですか?

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MARBOH それは、お客さまがパーマに感じているネガティブイメージをしっかりカバーできる基礎技術と、さらにそれをきちんと伝えることをしているからだと思います。

ここでは、ニーズの捉え方やトークやアプローチを含めた「パーマの魅せ方」をご紹介しますね

 

1.「低ダメージ・扱いやすい・持ちがいい」は絶対条件

 

―また下のグラフをご覧いただくと、MARBOHさんの言われていることの裏付けができます。

お客さまの抵抗感の中にはまだ「ダメージ」が根強くあることがわかります。

graph2

 

MARBOH そうですね。薬剤も技術も進化しているのにネガティブなイメージがぬぐえないのは、伝わっていない、あるいは成功体験が少ないからといえます。

注目したいのは右のグラフの下の小さい字のところ。

パーマをかけてみたい人が、解答者の中の半数以上を占めているんですよ。

だとすると「パーマはニーズがない」と言って諦めるのはとてももったいない。

「だから今」パーマをマスターできれば、他店にない強みを手に入れることができるんです。

 

―「ゆるふわ」への支持が多く出ています。

これは、コテやアイロンでのスタイリングやアレンジが浸透したことによりそうですね。

 

MARBOH これまでのヘアスタイルのトレンド変遷を見ても、ソバージュなどの髪に負担をかけるようなスタイルと、シャギーやショートヘアなどのナチュラルな気分とが波のように交互にきているんです。

それが、2000年代に巻き髪ブームの後、よりボリュームやフォルムよりも質感を重視する気運が高まってきたと感じています。

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MARBOH となると、パーマもこれまでのようにダメージが大きく、ブロー前提でスタイリングに時間がかかるスタイルはニーズに合いません。

「低ダメージ・手軽に再現できる・持ちがいい」に特化して技術を見直す必要があります。

弊店(MAGNOLiA)のパーマカリキュラムはそこに特化しているので、キャリアが浅いスタッフでも積極的にパーマを提案することができているのだと思います。

 

なりたいイメージを外さない“キーワード提案”で的中!

 

―では、提案するときのカウンセリングのコツなどがあれば教えてください。

 

MARBOH 特にパーマの場合は、お客さま自身が来店された時の雰囲気をしっかりキャッチすることが大切です。例えば「キレイ系」なのか「かわいらしい雰囲気」なのか……

洋服までガラッと変わってしまうほどイメチェンしすぎる提案は、

パーマそのものを失敗したと思われる原因になるので、慎重にジャッジする必要があります。

graph4

 

―なるほど。

そこをキャッチした上で、どのようにディテールを決めていきますか?

 

MARBOH ニーズをうかがいつつ、こちらが提案したいスタイルをイメージしやすいキーワードで伝えましょう。

たとえば、今は夏に向けての提案なので「肌にフィットする」とか「超ナチュラル」とか。それで、何もしていないみたいな「ほっとけパーマ」を推してるんですけど(笑)。

秋冬だと洋服が主体になってくるから、などと、トータルで説明してイメージを膨らませてもらいます。あとは細かいレングスの説明ですね。

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美容師の役割=パーマで「ボリュームを収める」と心得よ!

 

―「ほっとけパーマ」おもしろいです! 

超ナチュラル、は逆にむずかしそう。

 

MARBOH 何もしなくてキマるパーマのコツは、(1)でもお話しましたが発想の転換が必要です。

美容師がパーマで心がけるべきことは「いかにボリュームを収めるか」。横にボリュームが来やすいカットベースなら、縦に重ねるスタイルになるようにカールをデザインします。

ボリュームを出すのは、お客さまの家でのスタイリングでの役割。その方が簡単ですからね。

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― 発想の転換。

お客さまにもスタイリングの仕方を教えることは大切ですね。

 

MARBOH 何もしなくてもいいとはいえ乾かし方を教えたり、

スタイリング剤をアドバイスするのはマストですね。

「慣れるまで3日かかるからがんばって」、などと言ってお客さまと一緒になりたいイメージを完成させる意識を持たせることは重要です。

それでも慣れてしまえば簡単です。僕のパーマの考え方は「クセ毛の延長」なので。

 

「動かすところ」と「動くところ」の違いを知ってパサつき回避

 

―「クセ毛の延長」をパーマでつくる際のポイントを教えてください。

 

MARBOH 細かい技術をいうと毛量調整なんですけど。

よく「頭の丸み」といいますが、実際頭には丸くない部分もある。

それによって、髪が動きづらいところと動きやすいところが生まれることを理解しましょう。

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MARBOH 最も気にするべきは「何もしなくても動くところ」、

つまり表面の毛量を取り過ぎないことです。特に、大人女性(30代~)のパーマにはツヤをしっかり残すことがマスト。パーマで言うツヤとは、大きい束感です。

束が細かいのは、若い世代が好む透け感になります。大人世代は面の中に太い束感をプラスすることが、パーマを艶やかな質感に仕上げるポイントになります。

毛量調整の仕方はサロンそれぞれだと思いますが、このことは共通して気をつけられるかなと思いますね。

 

かからなすぎ不満足を防ぐための必勝テストカール

 

―そのほか、パーマに対するネガティブイメージを払しょくするために、今日からできること、ありますか?

 

MARBOH うーん……。たとえば、先ほどはオトナの話をしましたが、20代とかだと、毛先にニュアンスとか表面に透け感とか、そういうスタイル多いじゃないですか。

そのときにパーマで「失敗したな」と思われるのは「かからなすぎ」なんです。

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MARBOH なので、それを回避するために、僕はテストカールをデザインのポイントになるところでするようにしています。内巻きかールならえり足、表面へのニュアンススタイルならハチ周りといった具合。お客さまが自分で再現するときに「一番かかっていないと困る場所」をしっかりおさえて置くことが、最後の隠し味、裏ワザになります。

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―トレンドの変遷やニーズの深化に合わせた考え方、参考になりました。

 

MARBOH パーマをかけている人が少ないなら、逆にパーマは売り手市場。

1人でも多くの女性が「パーマってこんなに楽にキマるんだ!」と感じてほしいですし、

それによって提案の幅が広がり、お客さまとの信頼が深まってほしい。

そのためにも、一度技術と提案双方を見直してみてはいかがでしょうか?

 

そんな今のニーズに合わせた「イマドキパーマ」は

“巻き方”と“ブロッキング”でマスターできる!

 

(グラフ出展:月刊BOB 2016年8月号 同編集部実施のWEB調査による)

 

Profile

MARBOH/1974年1月20日生まれ、茨城県出身。日本美容専門学校卒業。都内店舗勤務を経て、2008年 東京・青山にMAGNOLiAオープン。同店代表。パーマデザインを得意とし、セミナーや専門誌等で活躍。自身のみならず、同店スタッフのパーマスキルも高く、店舗全体で70%近いパーマ比率を誇る。青山・原宿エリアでデザインを追求する姿勢は保ちながら、営業時間を利用したカリキュラム再編成など時代に合わせた柔軟な人材育成スタイルにも注目が集まる。

 

MARBOHさんの新刊はこちらから!

marbohhttp://www.kamishobo.co.jp/archives/book/marboh-newbasic

『ロングセラー美容師をめざす人のための やさしいパーマ新BASIC

―ケミカルが苦手でも、巻き方で得意に変わる!―』

MARBOH(MAGNOLiA著/髪書房刊)A4変型判 120ページ/本体価格 4,200円+税

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