KAMISHOBO
KAMISHOBO

Kamishobo Webzine

【本格セット&アップ練習帳 ウイッグ一台で驚くほど上手くなる!】

インタビュー

2017.07.24.Mon

a2

動画を見ながら、自主練できるアップの「コソ勉プログラム」! 

新井唯夫が贈るセット&アップテキストの決定版!

 

 

 「手軽」「簡単」ばかりを追い求めている現在の技術教育・デザインに、もの申す?!

――5月28日に19冊目の書籍『本格セット&アップ練習帳』を上梓した新井唯夫さん。

あえて「本格」と銘打ち、技術レベル向上を目的とするセット&アッププログラムを作成した真意とは?

 


 

 

「そのアレンジ、料金をいただくことができますか?」

 

― インスタを中心として、アレンジ動画が多く見られます。

お客さま自身で楽しむ“セルフアレンジ”は依然として人気ですね。

 

新井:多くの女性たちが“髪を装う”ようになったのは、美容室にとっては千載一遇のビジネスチャンス。

ただし、サロンで高料金をいただけるメニューには、まだなっていないですよね。サービスとしてカット料金にインクルードしていることも多く、その内容も自分でやったレベルのアレンジ提案がほとんど。それでは、セットでの再来店は望めません。アレンジやセットをメニューとして考える際、「料金」と「品質」を考える必要があります。

 

― 一方で、七五三や成人式などの「式典のアップ」需要が高まっているとも聞きますが。

 

新井:ニーズが高くなっているというよりも、少子高齢化の時代だから、大事なメニューになっている、といったほうがわかりやすいですかね。セット&アップは生涯顧客づくりのための“囲い込み”メニューなんです。1人ひとりのお客さまとの絆づくりが、来店機会の創出になる。最近は成人式が利益アップの主力メニューとなっているサロンも出てきています。そういった成功例はまだ一部のサロンに限られていますが、今後、この流れは進むのではないでしょうか。

 

a3

 

セット&アップが分かると、

カット技術者デビューが早まる?!

 

― 前著『はじめて♡のセット&アップ』では、セット&アップのカリキュラムを提案して、アシスタントでもセットやアレンジで入客できる「ジュニアセットリスト」を推奨しました。そこから、どんな変化がありましたか?

 

新井:セットメニューを改革したのは2012年ですから、5年が経過して、1つの結果が出ました。一番大きかったのは、スタッフ全員の提案力や稼働率だけでなく、成長スピードが高まったこと。セットを早くから学ぶと、全体的な技術習得が早くなるんですよ。カットの技術者デビューも早くなりましたから。

 

― セットを初期段階で身に着けると、スタイリストデビューも早くなる? 

なぜそういうことが起こるんでしょうか? 

 

新井:セット&アップの技術には、髪を扱うテクニックのほぼすべてが網羅されています。たとえば、ブローやアイロンはニュアンスや表情のつけ方を学ぶことになりますし、毛流に逆らうアップは、毛流と髪の動きの因果関係を理解するのにうってつけ。この「球体と毛流れ」の関係がわかると、カットの理解が早まるんです。また、セットは現状の髪を使って形を変えていくので、設計図をイメージした時点で明確な技術選択が必要。つまり、プロセスも逆算できるようになるので、カットはもちろん、カラーやパーマの技術理解も早まっていくんです。これは意外な発見でした。

 

― 「ジュニアセットリスト」を設置した背景は?

 

新井:きっかけは流行のアレンジをメニュー化するにあたって、技術開発を行なう際、生産性に着目したこと。アレンジって、お客さま自身がやるくらいだから、セットと違って技術料金を上げにくい側面があるんです。そこで「誰が」「いくらくらいで」「どれくらいの時間で」「お客が求める」仕事をするか、ということに着目し、技術開発を行ないました。時間単価は10分千円が基準として、たとえば最初から最後までアシスタントが担当し、スピーディでリーズナブルなメニューが提供できれば、スタッフ1人あたりの生産性も高まる。そこでカット同様、セット技術者にも技術レベルによって段階をつくってテストに受かれば入客できるようにしたんです。

 

a4

 

「生涯顧客を獲得して、生涯美容師をめざす」

 

― 臨店講習の依頼もここ数年で様変わりし、すでに取り組みを始めている先端サロンでは、夜会など本格アップレッスンのニーズも増えてきたと聞きます。

 

新井:講習で人気なのは、やっぱりアレンジや基礎技術ですよ。上級は初級を経ないとできないから、そっちが多くなることはないです。ただセットサロンも定着しているし、欧米の都市部では、数年前からセットやブローに特化した専門サロンが人気ですよね。それはつまり、「気軽に行ける」けれども「自分でやったのとは違うセット」のコンセプトが、大人マーケットのニーズにフィットしたからなんじゃないでしょうか。日本もいまや、大人世代が美容室のメインターゲットとなっていることを考えると、ブローやセットのスキルアップは必須。アップの需要も上質で本格的なものに変化する兆しは見逃せません。

 

― ヘアアレンジの需要はどうなっていくと思いますか?

 

新井:需要を満たすのももちろん重要ですが、先を読んで需要を“つくり出す”のも私たち美容師の仕事。でも、セットメニューすらないところもある。ニーズをつくり出せるかは、結局、私たちの技術力によるところが少なくないんです。ヘアカラーと同じように考えるとわかりやすい。カラーブームのときに20代を過ごした人たちは、かつてのような黒染めのグレイカラーをしなくなりましたよね。今のアレンジブームを経験した人たちは、髪をまとめたりすることに慣れているので、ニーズは確実に変わっていくはず。そう考えると、この先も、セットに対する潜在需要はあるとみています。今のニーズは「ゆるふわ」「ルーズ」ですけれど、高齢化社会に備えて、面構成やしっかり「上に上げる」スタイルも身に着けておくべきです。

 

― 5月28日に発売した『本格セット&アップ練習帳』では、プロとして幅広い技術を身に着けておくべき、という思いをカタチにされました。

 

新井:前回の書籍は、まだコームすら持ったことがない人に向けた、超初心者向けのアレンジ&セットテキストです。短期間でジュニアセットリストレベルの技術を身に着けるカリキュラムとして作成しました。今回は、初歩的なアレンジからスタートしているものの、さらに一歩踏み込んで、難易度の高いデザイン、つまり夜会やシニヨンなど面構成のスタイルまで紹介しています。「ウイッグ1台だけでできる」がコンセプト。3部構成で、第1部は初心者向けの編み込み&アレンジ系、第2部は仕上げが難しいカール&ボリューム系、第3部は面構成系のスタイルでまとめています。

 

― さらに今回は、セット&アップの書籍で初めてスライド動画が連動。読者からもかなり好評だと伺っています。

 

新井:動画を見ながら1人で練習できるので、教えてくれる人がいなくても、見てわかるのが大きなポイントです。プロセスカットのコマとコマの間がわからないとか、指使いや髪の収め方が少ないコマ写真だけだとわかりにくいんですよね。セミナーで見せればすぐに理解してもらえることが、書籍だと少し伝わりにくい。そういった部分は今回のスライド動画でかなり解消できていると思います。そもそも、撮影時に使用カットの3倍以上のカット数を撮っているわけで、いつも使用せず「もったいないなぁ」というか、俺の労力返してくれって思っていたので(笑)。

a5― 報われてよかったですね(笑)! 

最後に、読者にメッセージをお願いします。

 

新井:セット&アップの技術は、一生使えるテクニック。一度覚えたらずっと使えるし、他の技術の理解も早くなります。練習を重ねて、習得する過程を楽しめたら、あなたは絶対に上手くなるはず! お客さまの人生を彩るためだけでなく、自分の美容人生を豊かにするためにも、本格的なセット&アップの技術を身につけることを、ぜひ、おすすめします。厳しい時代を生き抜くための「本物の技術」を、ぜひ体験してください!

a1

 


 

 

好評につき、増版決定!!

『本格セット&アップ練習帳』

arai 表紙

新井唯夫(FEERIE)著
本体価格5,400円+税

この記事をシェアしよう!

この記事を読んだ方におすすめの記事

カテゴリーCATEGORIES
  • すべての記事
  • その他
  • インタビュー
  • ヘアコラム
  • 健康
  • 経営
新着記事NEW ARRIVAL
  • _MG_1972

    “髪 を伸ばす =我慢 ”はもうやめよう!
    編集部がゆく★伸ばしかけ イメチェン1年レポート
    (Vol.4 Rougy 沼端ちはる )

  • 1

    美容室メニューの新スタンダード?!
    眉カット王子がおしえる『眉』の伸びしろ

  • ae46b1f460ee46f789c27b264a6cb421

    美容師必読!
    年末年始のパーティーシーズンに向けて!
    セット&アップ・アレンジの勉強におすすめ本3冊

  

クリックするとQRコードが開きます!

友だち追加数