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“白髪を活かしてオシャレを楽しむ”
「グレイヘアー」という考え方

ヘアコラム

2018.07.17.Tue

タンガニーラ

最近よく見かけるようになった“白髪を隠したグレイカラー”ではなく、“白髪を活かしたグレイヘアー”の女性たち。あなたの周りでも増えていませんか?

そう例えば、樹木希林さんのように。

 

“白髪を活かす”という考え方は、この美容業界に昔からある考え方です。今主流となっているのは、言わずもがな“白髪を隠す”という考え方。白髪率が低い時は隠せますし、その方が若々しく見えるでしょう。ただし、白髪率が徐々に上がるにつれて、白髪染めの頻度は2週間に1度まで縮まり、度重なるヘアカラーで頭皮も毛髪も元気がなくなってしまう。さらに、通い続ける義務感にかられるお客さまも多く、美容室を楽しめなくなる場合もあるようです。

 

「自分らしく」がキーワード

「自分らしく年齢を重ねたい」

「自分らしく生きたい」

「私はわたし」

取材先の美容師さんから、先ほどの樹木希林さんのCMに共感する50代、60代の女性はとても多いと教えてもらいました。感化されて、隠すグレイカラーをやめ、活かすグレイヘアーにしたいという方も後を絶たないそうです。

 「いつまでも若くいたい」という女性の永遠の願いは、痛いほどわかる美容師さんが多いと思っています。しかし、「歳相応に、自分らしく。ナチュラルにキレイであり続けたい」が本音で、私も同じ女性、美容業界誌の編集でありながら、しっかりと理解できていなかったと感じました。

 

来店頻度も単価もあがる“グレイヘアー”

正直なところ“白髪を活かす”ヘアカラーは、美容室への来店頻度が減り、客単価も下がり、何もいいことがないのではないかと、決めつけていました。しかし、その考え方は間違いでした。そもそも、美容室が楽しめなくなる方が増えた結果、お越しいただけなくなるようなことがあれば、元も子もない話なのです。月刊『BOB』2018年8月号(7/1発売号)では、今こそ考えたい“白髪を活かす考え方”という企画を特集しています。

タンガニーラ

 hair design & make-up : Mayumi Tetsuka(TANGA NILLA OLIVE)

hair color : Maya Tomabechi(TANGA NILLA OLIVE)

photo : Yoshinobu Fukaya(aura.Y2)

 

本誌にて取材・撮影にご協力いただいたTANGANILLAさんには、毎月のように

「他の美容室では“グレイヘアー”ができないと言われてしまった」

「ブリーチされて、希望と全く違う色になってしまった」

というお客さまがおしかけてきます。

 

カウンセリング(初回は30分を超えることがほとんどだそう!)を経て、来店頻度は減るどころか、全国平均を大きく上回ります。単価も同様。グレイヘアのヘアカラー頻度だけを数えると、1カ月半に1度、2カ月に1度、3カ月に1度とどんどん伸びていきます。しかし、パーマをかけたり、ヘッドスパをしたり。髪が理想に近づくにつれ、次は顔のリフトアップにも挑戦したい、ネイルもメイクもファッションも変えたいと、大人の女性たちは貪欲にかつ楽しんで美しさと自分らしさを求めるからです。

 

白髪を放置すればいい、ではない

白髪の生え方は100人いれば100通り。ただし、何もしなくとも美しいグレイヘアーになり、保てる方はごく少数。後頭部だけ黒髪が多く残ってしまったり、顔周りだけ白髪が極端に増えてしまったり、斑模様になる方がほとんど。何もしないと、やはり歳相応ではなく、ずいぶん年上に見えてしまう場合が多いようです。その100人100通りの白髪の生え方を活かしながら、美しいグレイヘアーへと導く技術と考え方、知識とデザインが、今美容師に求められていることではないかと考えます。

 

1年の移行期間の理由

マニキュアや、ヘナ、ホームカラーにアルカリカラー。あらゆるカラー履歴を持つ女性たちの髪を“グレイヘアー”(=白髪を活かすヘアカラー)にするのは至難の業です。ブリーチだけに頼ろうとすると、青やオレンジといった思わぬ色が出てしまう場合も多いようです。

今回取材したTANGANILLAでも、現在のレングス・目指すレングスやカラー履歴と相談しながら、1年かけて“グレイヘアー”を目指す場合がほとんどだそう。(代表的な白髪の生え方別に、カラーレシピやデザインの考え方はBOB8月号に掲載しています)薬剤知識や技術はもちろんですが、さらに欠かせないのが、飽きさせないカット技術と、寄り添う姿勢。カウンセリングの技術です。1年後を想像してもらい、仕上がるまでは白髪をヘアカラーで隠さず伸ばしておいてもらう必要もあるため、お客さまにとっても美容師にとっても平たんな道ではありません。それでも、自分らしく生きたいと願う、ナチュラルにいたいと願う女性たちのために、美容師として持っておくべき技術がたくさんある、と思うのです。

 

白髪を活かすメリットまとめ

・ヘアカラーの回数が減り、トップにボリュームが出る

・毛髪の傷みが気にならなくなり、ツヤが出てまとまる

・パーマを楽しめるようになる

・歳相応に、自分らしくキレイに見える

・明るい色のメイクやファッションを楽しめるようになる

TANGA NILLA OLIVE

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