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月刊NEXT LEADER 2025年6月号

月刊NEXT LEADER 2025年6月号

チームワークを強化する

組織風土づくりづくり

働き方の多様化、待遇格差などによって、深刻化している人材の流動化だが、との業界も人手不足は同じ。この傾向はしばらくは変わらないだろう。だからこそ、早急に取り組まなければいけないのがチームワークの強化。組織に一体感が生まれれば、離職防止はもちろん、サロンの成長も高まるはずだ。混迷の時代にスタッフの帰属意識をどのように高めるか?令和の組織風土づくりを取材する。

【INTRODUCTION 1】
人材流動化時代のチームビルディング

【INTRODUCTION 2】
組織の課題を正しく突き止める
取材協力◎多田暢(株)melt 代表取締役/組織LABO代表)

【CASE 1】
400名に想いを伝えるリーダーの流儀
TRUTH (千葉県鎌ヶ谷市)

【CASE 2】
距離が離れていても1つにまとまるチームカ
(株)BAP ホールディングス(広島県福山市)

【CASE 3】
女性リーダーが男性脳をアップデート
(株)M.O.E.(神奈川県平塚市)

【CASE 4】
トップダウン型組織から自走するチームへ
(株)BANG (茨城県水戸市)

【CASE 5】
次の10年を見据えた“ツートップ”からの脱却
salon de MiLK(東京・原宿)

  • Contents1

    【INTRODUCTION 2】組織の課題を正しく突き止める(取材協力 多田暢/(株)melt代表、組織LABO代表

    組織LABO代表の多田暢氏が提案するのは、離職を防ぎ組織力を高める「マズローの欲求5段階説」と「ハーズバーグの二要因理論」の活用。給与だけでなく、人間関係や成長機会など“本質的な欲求”に注目し、課題を正しく可視化することが成長のカギ。組織づくりのヒントが必ず見つかる。

  • Contents2

    【CASE1】400名に想いを伝えるリーダーの流儀(TRUTH/千葉県鎌ヶ谷市)

    400名を超えるスタッフを束ねるTRUTHの天野雅晴氏代表は、SNSや対面での濃いコミュニケーションを通じて一体感ある組織づくりを実現。スタッフに対する称賛を可視化する投稿や自らの学びの発信が、信頼と共感を呼び、組織の成長を牽引している。スタッフがついてくる“背中の見せ方”がここにある。

  • Contents3

    【CASE2】 距離が離れていても1つにまとまるチーム力(BAPホールディングス/広島県福山市)

    広島を拠点に、東京から沖縄まで全国に63店舗を展開するBAPホールディングスは、距離に関係なく一体感ある組織づくりを実現。毎月の集合会議や代表自らのエリア巡回で「対面」の関係性を重視し、人の成長に投資し続ける姿勢が高い定着率と活気ある現場を生み出している。拡大・成長を続ける彼らの挑戦に迫る。

  • Contents4

    【CASE3】女性リーダーが男性脳をアップデート((株)M.O.E./神奈川県平塚市)

    厳しい修行を課される“ブラック”な経営陣が、女性が働きやすい“ホワイト”な店舗を作り、スピード展開してきた(株)M.O.E.。最近は女性リーダーの登用で現場と経営の距離が縮まり、組織づくりが大きく進化した。協調性を活かした新しい経営スタイルは、業界に新風を吹き込む。女性中心の職場環境や柔軟なキャリア支援に興味があるなら必読。

  • Contents5

    【CASE4】トップダウン型組織から自走するチームへ

    茨城県で8店舗を展開するBANG。店長制を廃し、C×O制度やフラットな組織体制を整えることで、自走型チームを実現した。創業メンバーの離脱ゼロという結束力が、拡大を支えている。幹部の多様な働き方を支える体制づくりは、次代の美容経営のヒントになる。組織と個人の“パーパス”が交わる現場に注目したい。

  • Contents6

    【CASE5】次の10年を見据えた“ツートップ”から脱却

    5店舗を展開するsalon de MiLKは、原宿発のブランドサロンから“企業”への進化を遂げた。拡大と郊外展開の中で浮き彫りになった課題に対し、プロジェクトチーム制を導入。集客・求人・教育を分業化し、理念の再浸透や主体性の育成を推進している。ツートップ体制から全員参画型へ移行する組織改革の軌跡は見逃せない。

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