KAMISHOBO
KAMISHOBO

Current

月刊NEXT LEADER 2025年8月号

月刊NEXT LEADER 2025年8月号

増え続ける専門店はどこへ向かうのか?

特化型サロンのゆくえ

髪質改善、メンズ特化、ブリーチカラーなど、2010年代後半から急増した特化型サロン。SNS集客との相性が良い、早期育成やキャリアパスづくりに最適などのメリットから瞬く間に広がったが、近年は画一化が進んでいる感もある。成長している特化型サロンは何が違うのか?レギュラーサロンはどうなっていくのか?特化型サロンを取り巻く環境を俯し、今後のゆくえを占う。

【INTRODUCTION】
なぜ、特化型サロンは増え続けるのか?

【CASE 1】
若者を呼び込む“界隈”特化
Magico(東京・下北沢)

【CASE 2】
生涯雇用で考える特化型サロンのあり方
Produce (神奈川県相模原市)

【CASE 3】
特化せずに邁進する教育サロンの王道
ORO (大阪府豊中市)

【CASE 4】
“美髪”激戦時代に選ばれ続ける人材育成
RAF GROUP(東京・新宿)

【CASE 5】
特化型店舗が老舗をアップデート
アクイールグループ(新潟県見附市)

【INTERVIEW】
特化型美容師が見つめる未来
間嶋崇裕、蓬莱たける(AMA TOKYO)/TAKUMA(ZYNX)

  • Contents1

    【CASE1】若者を呼び込む“界隈”特化(Magico/東京・下北沢)下北沢)

    グループで33店舗を展開するMagicoの特化型は「人」に着目。価値観や趣味でスタッフを集め、同じ“界隈”で構成された店舗が集客と働きやすさを両立させている。スタッフの“好き”が事業を拡張し、古着店など異業種展開にもつながる独自の好循環が魅力。カルチャーと人が共鳴する新たなサロンモデルとして、今後の店舗づくりのヒントが得られるはずだ。

  • Contents2

    【CASE2】生涯雇用で考える特化型サロンのあり方(Produce/神奈川県相模原市)

    スタッフのキャリアパスを軸に、35店舗を展開するプロデュース。出店は挙手制、得意分野からの3カ月デビュー制度など、現代の働き方に即した仕組みが特徴。特化・非特化にこだわらず「生涯顧客・生涯雇用」を追求する理念が全体を貫いている。ドミナントで異なる特化サロンを展開するプランは見逃せない。

  • Contents3

    【CASE3】特化せずに邁進する教育サロンの王道(ORO/大阪府豊中市)

    教育と育成を重視するOROは、2年半の育成期間とアシスタント1:1体制により、高単価メニューでも安定した運営を実現。郊外の高級住宅街に11店舗を展開し、居心地や体感価値を重視したサービスを提供している。新卒のみ採用・統一フォーマットによる店舗管理など、独自の成長戦略が光る。特化型とは異なる“王道”を歩むサロン運営の哲学に触れてみたい。

  • Contents4

    【CASE4】“美髪”激戦時代に選ばれ続ける人材育成(RAF GROUP/東京・新宿)

    カラー特化から美髪特化に転換し、リピート重視で急成長を遂げたRAF GROUP。「毎月通えるサロン」という明確なコンセプトを軸に、70%超の次回予約率や徹底した教育制度で顧客との関係性を強化している。単価や客数にとらわれず、本質的な価値で選ばれ続ける仕組みづくりが魅力。競合の中でも際立つ、確かな戦略を知ることができる一例。

  • Contents5

    【CASE55】特化型店舗が老舗をアップデート(アクイールグループ/新潟県見附市)

    創業180年以上の老舗、アクイールグループが挑んだのは、ターゲットを明確にした特化型ブランドの立ち上げ。若年層向けのハイトーンサロンや大人女性特化サロンを通じ、社内に新たな技術や意識を波及させている。スタッフ主導のブランドづくりや、世代交代を見据えた育成体制も注目点。地方から生まれるリブランディングの可能性を感じさせる事例。

©KAMISHOBO